業績モーメンタムという考え方

PEG RATIOとかROEとかいろいろ投資指標はありますが、今日は業績モメンタムの考え方です。

例えば昨日の決算でホンダが上方修正しています。素直に好感されると思います。ただ、私の投資手法では現状、自動車・銀行等々は投資対象に入ってきません。業績モメンタムは明らかに今期スローダウンするからです。前期業績実績ベースでPER20倍、今期5割業績予想の銘柄と前期は5割業績が伸びてPER10倍、今期は業績横ばいの会社があるとします。バリュエーションは今期ベースでも後者の方が安いですが、私なら迷わず前者の銘柄に投資します。今期業績モメンタムが全然違うからです。

自動車・銀行株も株価が上がるかもしれませんが

他にもっと上がる銘柄があると考えます。ガンホーも昨日決算発表していますが、ガンホーにも投資しません。ゲームなら今期業績がもっと加速しそうな他の銘柄の方が面白そうです。もちろんそういう私も自動車・銀行・ガンホーみたいな会社に投資する時があります。それはどういうときかというとPERが極端に割安、例えば6-7倍程度になった時です。つまり、PER6-7倍で買って9-10倍程度で売るという投資です。今年の前半でもそういう時がありました。マンション株なんかもその範疇ですね。

業績モメンタムにバリュエーションの割安さ

これが、いつの時代も珠玉の銘柄です。なぜなら業績の向上とPERの上昇ということでダブルで株価上昇の恩恵が受けられるからです。私の決算雑感はそういう観点で中小型株が多く、今期増益率が高い銘柄に偏る傾向があります。その点、ご理解いただければと思います。こうして銘柄選択して行くと、圧倒的に中小型株が多くなります。

銀行株と自動車株を例にあげましたが、誤解のないように申し上げると今の環境ではということです。もちろん、将来これらの業種がモメンタムが再度加速する可能性もあるかもしれません。それは、一層の円安とグローバルな景気回復でしょうね。一層の円安にベットするなら自動車株も良いかもしれません。

ただ、私は株式投資は理論だと考えているタイプなので、出来るだけ不確実な要素を外しにかかります。円安・グローバルな景気回復にベットするなら米国株に直接エクスポージャーを持った方が良い気がします。
それと、自動車・銀行株はグローバルバリュエーション比較は欠かせません。グローバル投資家の売買比率が高いので仕様がないですね。故に銘柄ごとの独自要因でPERの切り上がりが考えずらい業種でもあります。ちなみに中国の主要銀行株のPERは5倍台です。まあ、不良債権問題もあるのでこんなもんかもしれませんが・・・



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