心理学のジャンルであるNLPでは、学習の4段階という考え方があります。
学習の4段階
①無知の無能(知らなくてできない)
②意識の無能(知っているけどできない)
③意識の有能(意識すればできる)
④無意識の有能(意識しなくてもできる)
①は車の運転の方法がわからないから、運転できない状態
②は車の運転の方法は教科書で習ったけど、実地では運転したことがないので、まだ運転できない状態
③は教習所で習い、運転に一生懸命集中することで、運転ができている状態
④は運転にすっかり慣れて、運転をしていることを意識せず、ラジオを聴いたり、助手席の人と話しながら運転ができる状態
人は新しいことを、①から④に向かって学習して行くということになります。そして私たちが日常的に行っていること、歩く、話す、食べる行為なども、赤ん坊の時は①の状態から始まり、大人になったら④の状態で行っていることがほとんどになります。
トレーディングにおける心構えを習得していくことも、この順番に沿うことになります。
1 の状態では、トレーダーとしてのあるべき心構えが何たるかも知らない状態です。
2 はマーク・ダグラスの「ゾーン」を読んで、何となく頭では理解できたけど、まだ実践はできない状態です。
3 は「ゾーン」に書いてあるような売買演習の方法を、ルール通り意識しながら、踏襲して実行している段階です。一生懸命にルール通りに行うことに集中することで、実践が可能になっています。
4 は「私は一貫した勝者である」という信念を確立し、無意識のうちに淡々と手順通りにトレーディングができている段階ということになります。
このブログを読まれている方のほとんどは、②か③の段階で、④を目指されているのだと思います。正しいことを正しい順番でやり続ければ、いずれ④に到達できることを信じて、取り組んでみてください。
みんなそうやって、大人になったわけですから。